この記事では「リスティング広告とは?」という疑問に答えるため、その仕組の解説というよりはその特性に注目し、アナログ広告や他のデジタルのネット集客との違いを見ながらリスティング広告の特性を分かりやすく解説します。
意外とアナログ広告との共通点もあったり、他のネット広告やSEOとの明確な違いなどもありますので、リスティング広告を全く知らない人にもリスティング広告の特性をすんなり理解していただける記事となっています。
リスティング広告とは?その特性をアナログ広告と比較
まずはアナログ広告の代表格とも言えるテレビCMとリスティング広告を比較していきます。
テレビCMとの違いと共通点
Googleのリスティング広告を使うと、YouTubeに動画の広告を出すことができます。
動画の広告と言う意味では、テレビCMとリスティング広告のYouTube広告は同じです。
そして、テレビCMにはないリスティング広告の動画広告のメリットとしては、主に以下の3つが考えられます。
- 小額から始められる
- ターゲットを細かく指定できる
- 費用対効果を細かく分析できる
リスティング広告の動画広告は小額で始められる
まず小額から始められる点については、テレビCMとYouTube広告では圧倒的な違いがあります。
テレビCMの場合は、ローカルテレビ局のCMだったとしても少なくとも数百万円はかかると思いますが、YouTube広告を使うとその100分の1以下で始めることができます。
1,000回再生あたりいくらという設定が自分でできますので、例えば1,000回の表示につき2,000円(1再生2円)の場合は1万円で5,000回の動画広告を再生表示ができることになります。
動画広告はターゲットを細かく指定できる
テレビCMの場合は、その番組をどんな視聴者層が見ているかという大雑把な感じでしかターゲットを指定することができませんが、YouTube広告の場合は以下のような細かいターゲットを指定することができますし、その掛け合わせなども可能です。
- 自社のYou Tubeチャンネルで何らかのアクションをした人
- キーワード
- プレースメント(動画やWEBサイトなど)
- トピック(特定のカテゴリ)
- 言語、地域、デバイス
- 年齢・性別などのユーザー属性
- 興味関心やアフィニティ
- 検索履歴
動画広告では費用対効果を細かく分析できる
リスティング広告の動画広告では、上で見たようなターゲットごとに、また制作した広告ごとに細かい分析軸で広告の費用対効果を分析することが可能です。
そしてどのターゲットでどんな広告がより長く視聴されたかといった情報が手に入りますので、短期間かつ少ない広告費でターゲットの設定や広告の改善をすることが可能になります。
具体的な指標としては、動画を30秒間再生してもらうのに平均でいくらかかったか分かる平均広告視聴単価、また動画が平均で何%再生されたかという動画再生率など多くの動画視聴データを分析することができます。
リスティング広告と折込やポスティングのチラシとの違い
では次に、地域広告ではおなじみの折り込みチラシやポスティングチラシとの違いについて解説したいと思います。
チラシ広告の特性
折り込みチラシやポスティングは細かい地域ごとに人間の手で配られるものなので、地域を細かく限定して配ることができます。
例えば分譲マンションのポスティングチラシなどは、ターゲット地域の1キロ範囲内で、比較的家賃が高そうな賃貸マンションに限定して配るといったように、配る人の感覚を利用して適切なターゲットに配布することが可能になります。
チラシの場合は気に入ったら取っておいて見てもらえるというメリットがあります。
チラシと比較したリスティング広告の特性
リスティング広告でも、ある地点から5キロ範囲内とか、名古屋市に限定して広告を表示させる地域指定が可能です。
リスティング広告の場合は例えば「分譲マンション+(地名)」で検索した人に広告を出したり、指定した地域に「賃貸と分譲 比較」と検索した人に広告を出して、キーワードに応じたコンテンツや自社サイトに誘導することができます。
まず、リスティング広告の場合は、広告を見る側が打ち込んだ検索キーワード(頭の中)でターゲットを細かく指定することができます。
そして、リスティング広告の場合はまさにその時検索した人が必要としているタイミングで広告という形で情報提供できると言うメリットがあります。
チラシとリスティング広告も、もちろんどちらにも良い面があります。
チラシはテレビCMのように大掛かりな広告ではないので手が届きやすく、目的や状況に応じて使い分けるの方が良いでしょう。
チラシと比べてリスティング広告の方が簡単に費用対効果を細かく分析できる点は、テレビCMのところで見たのと同じです。
リスティング広告とは?その特性を他のネット集客法と比較
それでは今度は、リスティング広告とその他のネット集客方法との比較を行っていきたいと思います。
Facebook広告(Instagram広告)との違い
InstagramはFacebookに買収されましたので、Facebookの広告運用アカウントからInstagramを同じように運用ができます。
リスティング広告とFacebook広告(Instagram広告)の大きな違いは以下の2点になります。
- 属性の指定はFacebook広告の方が得意
- リスティング広告の方が適切なタイミングで表示できる
Facebook広告とGoogle広告の属性指定
Facebookは利用者が自ら年齢性別職業学歴等を入力します。そしてFacebook広告はその情報を利用して広告を出すことができます。
ですので、Facebook広告は属性指定をかなり詳細にターゲティングできます。
例えば、東京大学卒の20代後半だけをターゲットにして広告を出すことが可能になります。
Google広告でも、どのようなサイトを見た人なのかといった情報などからある程度年齢性別等を指定してディスプレイ広告や検索広告を出すことができますが、Facebook広告ほど具体的で精度の高い属性指定はできません。
リスティング広告は適切なタイミングで広告を出せる
リスティング広告、特に検索連動型広告は、検索キーワードに連動して検索結果に表示される広告なので、ユーザにとって必要なタイミングで広告を表示させることができます。
ここの他のSNS広告などと最も大きな違いです。
必要なときに関連した広告が出るので、広告が出て鬱陶しいという感覚を持つことがかなり減ります。
SEOとリスティング広告の違い
リスティング広告、特に検索連動型広告は検索結果に表示されます。
検索キーワードに連動して検索結果に表示されると言う意味ではリスティング広告とSEOは全く同じです。
SEOとリスティング広告の違いは主に以下の2つになります。
- リスティング広告がすぐに上位表示できる
- SEOは上位表示してしまえばずっと無料
リスティング広告はお金を払えればすぐに表示できる
例えばブログを立ち上げた場合、SEOで上位表示を狙おうとすると最低でも3ヶ月から半年はかかります。
一方リスティング広告の場合は、設定したその日から検索結果の上位に広告を表示させることができます。
リスティング広告はずっとお金がかかる
SEOはいちど上位表示してしまえば、それまでの労力はかかるもののその後ずっと無料でアクセスを集めることができます。
リスティング広告がクリックされるたびにお金がかかるので、検索結果に表示させるためには常にお金がかかることになります。
リスティング広告とはどんな特性を持った広告なのかまとめ
以上、リスティング広告とは?という疑問に答えるために、他のアナログ広告やデジタル集客法と比較し、その特性を考えてきました。
そのまとめが以下になります。
- テレビCMと比べて小額から動画広告を始められる
- テレビCMやチラシなどアナログ広告と比べてターゲットを細かく指定できる
- おなじくアナログ広告と比べて費用対効果を細かく短期間で分析できる
- Facebook広告と比べると属性ターゲティングが弱い
- Facebook広告よりも適切なニーズとタイミングで広告を表示できる
- SEOと比べるとすぐに検索結果に上位表示できるがずっとお金がかかる
以上のような特性を活かして、リスティング広告をその他の集客方法と合わせ、相乗効果を狙って使っていくことをオススメします。
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