【実践的】リスティング広告とSEOの使い分け&相乗効果の出し方

リスティング広告の実践
この記事を書いた人
石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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この記事では、リスティング広告とSEOについて、その特性を活かしてどのように使い分けたらいいのか?またどうすれば相乗効果を出せるのか?という疑問に実践的な内容で答えていきます。

以下の3つについて具体的に学べる記事となっています。

  • キーワードの特性によってリスティング広告とSEOを使い分ける方法
  • SEOの上位表示で得られたアクセスをリマーケティング広告に活用
  • リスティング広告の運用データを集客サイトのカテゴリ分けに活用

リスティング広告とSEOをキーワードの特性で使い分ける

それではまずは、検索に使われるキーワードの特性によっていリスティング広告とSEOを使い分けていく方法について書きます。

キーワード特性を3つに分類してみる

検索エンジンで検索されるキーワードは、今すぐ商品やサービスを購入したい人が使う「今すぐキーワード」と、まだ購入を検討中の状態の人が使う「情報集めキーワード」、そして関連はしているけど商品やサービスの購入には結びつかない「除外すべきキーワード」に分けることができます。

  • 今すぐキーワード
  • 情報集めキーワード
  • その他の除外すべきキーワード

リスティング広告とSEOの使い分けを、このキーワードの特性という軸で考えた場合は、以下のようにキーワード全体の役割分担を考えることができます。

  • 今すぐキーワードからはリスティング広告を使ってサービス紹介のLPに誘導
  • 情報集めキーワードはブログ記事の上位表示を狙うSEOに使用
  • その他はリスティング広告の除外キーワードに使用

リスティング広告とSEOをキーワードの特性で使い分ける具体例

例えば、ヒゲ脱毛のサービスを行っているメンズエステの場合、このキーワードの3分類を使ってどのようにリスティング広告とSEOを使い分けていけばいいのかを考えてみます。

今すぐキーワード(まずはリスティング広告に)

  • ヒゲ 脱毛 大阪
  • ヒゲ 脱毛 当日
  • 髭 脱毛 クリニック
  • ヒゲ 脱毛 体験
  • ヒゲ 脱毛 キャンペーン

これらのキーワードは今まさにヒゲ脱毛サービスを受けたいと思っている人が検索するキーワードです。

まずはこれらの今すぐキーワードでリスティング広告を出稿し、サービス内容や申込み方法を知らせるLP(ランディングページ)に直接誘導します。

情報集めキーワード(ブログ記事などSEOキーワードに)

  • ヒゲ 脱毛 効果
  • ヒゲ 脱毛 痛い
  • ヒゲ 脱毛 回数
  • ヒゲ 脱毛 経過
  • ヒゲ 脱毛 間隔

これらキーワードはどちらかというと、今すぐヒゲ脱毛のサービスを受けたいというわけではなく、その前にヒゲ脱毛をするとどんなサービスを受けられるのか、そしてどんなリスクがあるのか、といった情報を求めて検索しているタイミングであることが想像できます。

情報集めキーワードは、まずはブログなど情報提供のコンテンツを上位表示させるSEOに使うようにして、自社のブランドを育てていくの最適なキーワード、ということになります。

その他の除外すべきキーワード(リスティング広告の除外キーワードに)

  • 髭 脱毛 クリーム
  • 髭 脱毛 家庭 用
  • 髭 脱毛 市販
  • ヒゲ 脱毛 セルフ
  • ヒゲ 脱毛 湘南

これらのキーワードは、サロンやクリニックに高いお金を出してサービスを受けるのではなく、自分でヒゲ脱毛をやりたいという人が検索するキーワードなので、「クリーム」「市販」といったキーワードはリスティング広告も除外キーワードとして設定するべきキーワードになります。

最後の「湘南」というのはおそらく湘南美容クリニックか湘南美容外科の固有名詞になりますので、このような他社の固有名詞は基本的に除外しても良いと思います。

SEOの上位表示で得られたアクセスをリマーケティング広告に活用

情報集めキーワードのSEOによる上位表示で得られたブログへのアクセスを、リスティング広告のリマーケティング広告を使ってサービスの販売につなげていくこともできます。

リスティング広告の検索連動型広告である程度頭打ちになった場合などにも使えるテクニックです。

リマーケティング広告とは?

リマーケティング広告について簡単に説明すると、サイト内のあるページに来てくれた人に繰り返し広告を出す機能です。

Google AdSense広告が出ているニュースサイトや情報提供サイト、そしてYou Tubeなどに動画広告をリマーケティング広告を表示することができます。

Yahoo!プロモーション広告、FacebookやInstagramなどの広告などでもリマーケティング広告を使うことができます。

たとえば、先程のキーワードの例でいうと「ヒゲ脱毛 痛い」という情報集めキーワードで書いたブログ記事を読んだ訪問者に、痛みの少ない器具を使った施術のキャンペーン中であることを伝える動画広告をYou TubeやInstagramで出すことができます。

検索結果によってリマーケティング広告の配信先を工夫する

広告の出し方(メディア)には以下の選択肢があります。

  • テキスト広告
  • イメージ広告
  • 動画広告

今の検索結果では、キーワードによってマップやYou Tube動画、通販サイトの広告(Googleショッピング広告)などが表示されることがあります。

基本的に検索結果には検索ユーザーが求めている情報が出てきますので、もしある検索結果に動画が出ていたらその場合は特に、そのキーワードに関連する動画のリマーケティング広告を出すのがオススメです。

そのキーワードに関しては動画の情報が求められている可能性が高いからです。

今後は益々、理解しやすく情報量の多い動画が、文字情報よりも相対的に多く見られる傾向が強まってきますので、検索結果に動画が出ているキーワードの場合は特に、積極的に動画コンテンツを使って訴求していくのが良いでしょう。

今すぐキーワードのSEO戦略にリスティング広告の即効性を生かす

リスティング広告のメリットはその即効性です。

SEOで上位表示しようとすると最初は半年ほど掛かりますが、リスティング広告ならお金を払って設定するだけですぐに検索結果の上位に広告を表示させることができます。

リスティング広告で成果の出やすい今すぐキーワードを特定する

今すぐキーワードは、どちらかというとリスティング広告向けと最初に説明しましたが、もちろん可能であるならSEOでも今すぐキーワードで上位表示させたほうが良いに決まっています。

ただ、今すぐキーワードというのはSEO的にも激戦区となることが多いので、どのキーワードで上位表示させるのが良いかを戦略的に判断したほうが効率的です。

そのために使えるのが即効性の高いリスティング広告です。

リスティング広告で得られた今すぐキーワードのクリック率やコンバージョンのデータを参考に、成果の出たキーワードからSEOでの上位表示を狙っていくのが1つの賢いやり方です。

集客用サイトを今すぐワードでカテゴリ分けして上位表示を狙う

今すぐキーワードからのアクセスは、情報提供を目的としたブログ記事より、サービス内容や申込方法を掲載した集客用のLPへの誘導に向いています。

今すぐワードの検索者というのは具体的なサービスや商品をその時に求めているからです。

ですので、集客用サイトのカテゴリ分けに、リスティング広告で成果の出た今すぐワードが使えます。

そして、成果の出やすいカテゴリから情報を充実させていき、集客サイト自体のロングテールな上位表示を、成果を出しやすくしながら段階的に達成していくことができます。

集客サイトのカテゴリをサイトリンク表示オプションに

さらに、そのようにしてできていく効果の見込める集客サイトのカテゴリを、そのままリスティング広告のサイトリンク表示オプションに使うと効果的です。

サイトリンク表示オプションというのは以下のようにリスティング広告の広告文の下に表示されるサイトコンテンツへの直接リンクです。

成果の出やすい今すぐキーワードのサイトリンク表示オプションで構成された広告文は、広告文の品質やサイトの品質評価も高くなると期待できますので、その広告自体の費用対効果も上がってくるはずです。

リスティング広告とSEOの使い分けと相乗効果の出し方まとめ

リスティング広告とSEOでの上位表示はどちらも検索結果に出てきます。

この2つの違いを生かす、実践的な使い分けや相乗効果の出し方を書いてきました。

まず最初に、キーワードの特性で以下の3つに分類してリスティング広告とSEOを使い分ける方法について書きました。

  • 今すぐキーワード(まずはリスティング広告に)
  • 情報集めキーワード(ブログ記事などSEOキーワードに)
  • その他の除外すべきキーワード(リスティング広告の除外キーワードに)

そして、SEOの上位表示で得られたアクセスをリマーケティング広告に活用することもできます。

検索結果に動画が出ている場合は特に、動画広告のリマーケティング広告を試してみると良いでしょう。

リスティング広告の即効性を生かして成果の出やすい今すぐキーワードによる集客サイトのカテゴリ分けもできます。

カテゴリ分けしたページの記事を充実させて上位表示を狙うだけではなく、そのページをリスティング広告のサイトリンク表示オプションに使うことで、広告の評価も上がってリスティング広告の運用をさらに強化することもできます。

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