小規模な地域密着の葬儀業者がリスティング広告で集客する場合、業界大手にどうやって勝っていくのかというのが大きな課題です。
キーワードをしっかり見ていくことで、大手に勝つための道筋が見えてくることもあります。
今回取り上げるのは「火葬式」の関連キーワードです。
「火葬式」の場合、特に費用面について気にしている人たちが多い事が、関連キーワードの検索ボリュームからも読み取ることができます。
また、地名付きの検索キーワードも多く見られます。
地名付きの検索キーワードを使う人は、主に地元の葬儀業者を探している人たちです。
つまり、大手より少しでも安いという印象を与え、地元業者の安心感が伝われば、大手ではなく自社が選ばれる可能性を高めることができるという道筋が描けます。
こちらが「火葬式」の主な関連キーワードです。
「火葬式」の関連キーワードは大きく以下の4つに分類することができます。
- 葬儀業者を探している検索キーワード
- 地名付きの検索キーワード
- 情報収集中の検索キーワード
- その他の検索キーワード
「葬儀社を探している検索キーワード」と、「地名付きの検索キーワード」を、まずは広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。
その下の2つは、基本的に広告が表示されないように除外キーワードとして登録します。
それでは順番に見ていきます。
葬儀業者を探している検索キーワード
「費用」「安い」「相場」といった料金に関するキーワードや、「ベルコ」「よりそう」などの指名検索キーワードが入っている場合は、検索している人が葬儀業者を探していると判断できます。
一番右の推定クリック数は、上から順に多く検索されていることを示しています。
「費用」「料金」「値段」などの検索が多く、できるだけ安く火葬式を行いたい人が多いということが読み取れます。
大手に勝つためには、少しでも料金設定を安くしたり、同様の料金でも何かの特典をつけるなど、広告文やLPでお得感を出すと良いでしょう。
地名付きの検索キーワード
火葬式は、地名付きの検索キーワードも多く検索されます。
特に、市のレベルで検索されていることが分かります。
地元の葬儀業者を探している人が多いので、全国対応の大手だけが有利というわけではありません。
たとえば地域密着でスピード感あるサービスを提供できることや、アフターフォローが万全であることをアピールするという手も考えられます。
情報収集中の検索キーワード
「とは」「違い」といったキーワードが入る場合、火葬式とはどんなものかを検索している人たちです。
これらの検索キーワードで検索している時点では、業者に依頼したいと考えているわけではないので、上の2つの分類よりは、反応率が落ちる可能性が高いと考えられます。
リスティング広告の開始時点や、できるだけ安く問い合わせを得たい場合は、これらの検索キーワードは使わないようにします。
その他の検索キーワード
葬儀関連で「花」というキーワードが入る場合は、喪主ではなく参列者が使う検索キーワードになります。
また、「戒名」「お経」などは葬儀社ではなく僧侶のサービスについて調べている人たちなので、これらのキーワードも除外しておいたほうが良いでしょう。
まとめ
以上、「火葬式」の関連キーワードについて見てきました。
- 葬儀業者を探している検索キーワード
- 地名付きの検索キーワード
- 情報収集中の検索キーワード
- その他の検索キーワード
これまで見たとおり、まずは上2つの分類に入っている検索キーワードを、広告が表示されるよう検索キーワードとして登録しましょう。
そして除外キーワードも適切に使っていきましょう。
「火葬式」はできるだけ安く葬儀を行いたい人や、地元の業者を探している人が多いということが、検索キーワードの実績データからもよく分かります。
現在リスティング広告で思うように結果が出ていない場合は、まずはキーワードを適切に選んでいるかどうかをチェックしてみてください。
そして、大手よりもお得に感じてもらえる広告文に変えてみたり、地元業者ならではのスピード対応や安心感を伝えられるLPを工夫して作ってみると良いでしょう。