鍵修理交換業のリスティング広告集客:キーワード「家の鍵」の分析

キーワードの分類
この記事を書いた人
石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

石黒 文康をフォローする

鍵トラブルのリスティング広告運用を始めてみたけど上手く行かない。

広告文やLPはそれほど悪くないはずなのに、なぜうまく行かないのか理由かわからない。

そんなときは、まずは登録しているキーワードを疑ってみて下さい。

例えばこの記事で取り上げる「家の鍵」に関するキーワードで検索する人の中には、鍵をなくして家に入れない人だけではなく、家の鍵の合鍵を作りたい人や、家の鍵をスマートロックに交換したい人などが含まれます。

鍵トラブルの駆け付け解決サービスを行っている場合は、鍵をなくしたり鍵が壊れたりして家に入れない人だけにできるだけ広告を表示させる必要があります。

そして、見込み客にはなりにくい合鍵作成やスマートロック関連の検索キーワードで、自社の広告が表示されないようにして無駄なクリックを少なくします。

以下で、どのように検索キーワードや除外キーワードを選べばいいかを具体的に見ていきます。

「家の鍵」の関連キーワード一覧
「家の鍵」の関連キーワード一覧

「家の鍵」の関連キーワードは、大きく以下の6つに分類することができます。

  • 家に入れなくて困っている人の検索キーワード
  • 交換や取り替えの検索キーワード
  • 合鍵の検索キーワード
  • スマートロックの検索キーワード
  • グッズの検索キーワード
  • 紛失防止などその他の検索キーワード

まずは「家に入れなくて困っている人の検索キーワード」を広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。

次の「交換や取り替えの検索キーワード」と「合鍵の検索キーワード」は見分けがつきにくいので注意が必要です。

下3つの分類は基本的に広告が表示されないように除外キーワードとして登録します。

それでは順番に見ていきます。

 

家に入れなくて困っている人の検索キーワード

家に入れなくて困っている人の検索キーワード
家に入れなくて困っている人の検索キーワード

まずは鍵をなくしたり落としたりして家に入れなくて困っている状況の人や、鍵が開かなくて困っている人の検索キーワードです。

これらの検索キーワードを使って検索する人は、誰かの助けを必要としている場合が多いので、まずはこれらの検索キーワードを、広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。

例えば、深夜ひとりで、家の前でこれらの検索キーワードでスマホを使って検索している人をイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

交換や取り替えの検索キーワード

交換や取り替えの検索キーワード
交換や取り替えの検索キーワード

「交換」や「取り替え」で検索する人は、主にシリンダー部分の交換をしたい人だと考えられます。

実際に検索結果を見てみます。

「家の鍵 交換」のGoogle検索結果

「家の鍵 交換」とGoogleで検索し、広告の下の自然検索結果を見てみると、上のようになっています。

これらのコンテンツの青文字タイトルなどを見ると、合鍵の交換ではなくシリンダーの交換であることが分かります。

Googleは、検索キーワードごとに、検索した人が求める結果を出すので、「家の鍵 交換」と検索する人はシリンダーを交換したい人が多いと分かります。

 

合鍵の検索キーワード

合鍵の検索キーワード
合鍵の検索キーワード

それでは「家の鍵 作る」と検索した場合はどうでしょうか?

こちらはシリンダーではなく、合鍵を作る人が使う検索キーワードになります(画像は省略しますがGoogle検索結果を見てみると明らかです)。

つまり、「家の鍵 交換」はシリンダー交換、「家の鍵 作る」「家の鍵 作成」は合鍵作成の業者やサービスを探しているということになります。

鍵の修理交換業では、シリンダー交換のほうが仕事につながる可能性が高いので、交換系のキーワードを広告が表示されるよう検索キーワードとして登録し、

逆に作成系のキーワードは広告が表示されないように除外キーワードとして登録するという区分けが考えられます。

合鍵は緊急性がそこまでなく、どちらかというと駅前にある鍵作成サービス業者を探している人が多いからです。

 

スマートロックの検索キーワード

スマートロックの検索キーワード
スマートロックの検索キーワード

「家の鍵」関連の検索キーワードでは、スマートロックの情報を探している人も含まれます。

これらの検索キーワードで広告が表示されないように、「スマートキー」「アプリ」「自動」「指紋認証」といったキーワードを除外キーワードとして登録しておきましょう。

 

グッズの検索キーワード

グッズの検索キーワード
グッズの検索キーワード

グッズ関連の検索キーワードも、同様に除外キーワードとして登録しておきましょう。

その他、「自分で」と付けて検索する場合も、業者を探している人ではないので「自分」というキーワードを除外しておきましょう。

 

紛失防止などその他の検索キーワード

「防止」というキーワードも、検索した時点で困っているわけではないので、除外キーワードの扱いになります。

「隠す」「種類」といったキーワードも、鍵開けサービスとは関係ないので除外しておきましょう。

 

まとめ

以上、「家の鍵」の関連について一通り見てきました。

  • 家に入れなくて困っている人の検索キーワード
  • 交換や取り替えの検索キーワード
  • 合鍵の検索キーワード
  • スマートロックの検索キーワード
  • グッズの検索キーワード
  • 紛失防止などその他の検索キーワード

鍵トラブルの駆け付け解決サービスにとっての見込み客は、検索したその時点で家に入れなくて困っている人たちです。

この視点で、使える検索キーワードかそうでないかを判断します。

そうすると、上2つの「家に入れなくて困っている人の検索キーワード」と「交換や取り替えの検索キーワード」が使えるキーワードになります。

それ以外の4つについては、全く関係がないキーワードなので、除外キーワードとして使うことも検討してみましょう。

現状では、例えばスマートロック関連の検索キーワードで、駆け付け鍵トラブル解決業者のリスティング広告が「本日交換」といった広告文で出ていたりするので、そういった場合はキーワードを変えるだけでリスティング広告全体の費用対効果を一段上げることができます。

すでに運用中の方は、この記事で除外キーワードに設定すべき検索キーワードで一度検索してみて、自社の広告が無駄に出ていないかをチェックしてみて下さい。

タイトルとURLをコピーしました