電気工事業のリスティング広告集客:キーワード「エアコン 工事」の分析

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石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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電気工事業者がリスティング広告を使って集客を始める場合、まずはキーワード選定が重要になってきます。

電気工事に関する検索キーワードは多岐に渡りますが、それぞれのキーワードごとに特徴があります。

今回は「エアコン工事」の関連キーワード128個について見ていきます。

「エアコン工事」の関連キーワードの中では特に、「エアコン工事込み」という検索キーワードに注意が必要です。

以下で詳しく見ていきます。

「エアコン工事」関連のキーワード一覧
「エアコン工事」関連のキーワード一覧

「エアコン工事」関連の検索キーワードは大きく以下の6つに分けることができます。

  • エアコン工事業者を探している検索キーワード
  • 家電量販店やネットショップを探している検索キーワード
  • 求人・起業関連の検索キーワード
  • 自分でエアコン工事をしたい人の検索キーワード
  • 地名付きの検索キーワード
  • その他の検索キーワード

この中では、エアコン工事業者を探している検索キーワードと、地名付きの検索キーワードの2つを広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。

それ以外は基本的に組み合わせキーワードを除外キーワードとして登録し、広告が表示されないように設定する必要があります。

以下で順番に見ていきます。

 

エアコン工事業者を探している検索キーワード

まずはエアコン工事業者を探している検索キーワードです。

エアコン工事業者を探している検索キーワード
エアコン工事業者を探している検索キーワード

「費用」「業者」「安い」「評判」「依頼」といったキーワードが付く場合は、その意味から業者を探しているキーワードだと判断できます。

業者を探している検索キーワードの中では、たとえば「ダイキン エアコン 工事」という検索キーワードには注意する必要があります。

「ダイキン エアコン 工事」のGoogle検索結果を見てみます。

「ダイキン エアコン 工事」のGoogle検索結果
「ダイキン エアコン 工事」のGoogle検索結果

ダイキンの公式サイト、ダイキン認定の工事店、楽天の広告が並んでいます。

そしてマップの下のリストにはダイキン関連の業者が2つあります。

「ダイキン エアコン 工事」と検索する人は、「工事」と付いているからにはエアコン工事業者を探しているのは間違いないのですが、ダイキン認定の工事店でないばあいは「ダイキン」というキーワードは除外キーワードとして設定しても良いと思います。

ダイキン認定の工事店でない場合は、ダイキン認定の工事店に勝てない可能性が高いからです。

このように、キーワードによっては業者を探しているキーワードでも自社に不向きなものもあるので注意してください。

 

家電量販店やネットショップを探している検索キーワード

次に、エアコン工事も一緒に行ってくれる家電量販店やネットショップを探している人が検索するキーワードを見ていきます。

家電量販店や大手ネットショップを探している検索キーワード
家電量販店やネットショップを探している検索キーワード

「込み」「通販」「セット」「ヤマダ」などが検索キーワードに付く場合は、駆け付け業務を行っている電気工事業者を探しているのではなく、エアコン工事もまとめて申し込める家電量販店やネットショップを探しています。

ですから、駆け付け業務を行っている電気工事業者がリスティング広告を出す場合は、「込み」「通販」といった組み合わせキーワードは除外キーワードとして登録する必要があります。

購入と工事を一緒にまとめてお店に依頼したいと考えている人が検索するこれらのキーワードは「エアコン工事」ならではのキーワードなので注意が必要です。

例えば「アンテナ工事」「コンセント工事」の場合は「工事費込み」のような組み合わせキーワードはほとんど見られません。

 

求人・起業関連の検索キーワード

以下の求人や独立・起業関連のキーワードも除外する必要があります。

求人・起業関連の検索キーワード
求人・起業関連の検索キーワード

ちなみに「掲示板」はエアコン工事の仕事をマッチングするサイトを探している人が検索するキーワードです。

 

自分でエアコン工事をしたい人の検索キーワード

少ないですが、エアコン工事を自分でしたい人の検索キーワードもあります。

自分でエアコン工事をしたい人の検索キーワード
自分でエアコン工事をしたい人の検索キーワード

これらも組み合わせキーワードのほうを除外しておきましょう。

 

地名付きの検索キーワード

地名付きの検索キーワードは、近くのエアコン工事業者を探している検索キーワードなので、広告を表示させるキーワードになります。

地名付きの検索キーワード
地名付きの検索キーワード

広告カスタマイザ(アドカスタマイザ)という機能を使って、広告文に地名キーワードを表示させる方法もおすすめです。

また、例えば「エアコン 工事 地名 募集」というように、地名+求人関連ワードでも検索されますので、地名キーワードを使うキャンペーンでは求人関連のキーワードは必ず除外キーワードとして設定しておきましょう。

 

その他の検索キーワード

最後にその他のキーワードです。

こちらも少し注意が必要です。

その他の検索キーワード
その他の検索キーワード

「工事なし」「工事不要」のエアコンを探している人が少しいるのがまず一つです。これらのキーワードは除外しておきましょう。

もう一つは、「賃貸」「マンション」が付く場合は、情報収集中の人も多く含まれる点です。賃貸の場合はエアコン工事を誰に相談したらよいのかわからない人が検索するキーワードなので、情報収集中の段階では広告を表示させる必要はないと考えられます。

 

まとめ

以上、「エアコン工事」の関連キーワードを以下の通り分類して見てきました。

  • エアコン工事業者を探している検索キーワード
  • 家電量販店やネットショップを探している検索キーワード
  • 求人・起業関連の検索キーワード
  • 自分でエアコン工事をしたい人の検索キーワード
  • 地名付きの検索キーワード
  • その他の検索キーワード

この中では業者を探している検索キーワードと地名付き検索キーワードを広告が表示されるよう設定しますが、「エアコン工事」については特に以下の2点に注意が必要です。

まず、エアコン工事業者を探している検索キーワードの中でも、例えば「ダイキン」のように、場合によっては除外キーワードとして登録したほうが良いキーワードもあることです。

そして、「工事費込み」という検索キーワードも検索数が多いので注意が必要です。駆け付け型の電気工事業者を探しているのではなく、工事付きでエアコンを購入できる家電量販店やネットショップを探しているからです。

このようにキーワードの特徴を捉えつつ、一つずつ注意深くみていくことによって、リスティング広告の運用はスタート時点からでも十分改善できますので、試してみてください。

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