害虫駆除業のリスティング広告集客:キーワード「駆除」の分析

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石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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害虫・害獣駆除業者がリスティング広告を使って集客する場合、キーワード選びは最も重要な作業の1つです。

害虫や害獣を駆除したいと考えて検索している人の中には、業者に依頼したい人だけではなく、自分でなんとかしたい人、ただ情報を調べているだけのひと、業者ではなく役所に依頼したい人など、様々な目的で検索しているからです。

リスティング広告で良い結果を出すためには、できるだけ業者に依頼したい人が多く含まれる検索キーワードに絞って広告をだす必要があります。

逆にそれ以外の目的で検索されるキーワードについては、広告を表示させないよう除外キーワードを設定します。

今回は「駆除」の関連キーワードについて見てきながら、キーワード選びのコツをお伝えします。

「駆除」の関連キーワード一覧
「駆除」の関連キーワード一覧

「駆除」の関連キーワードは大きく以下の4つに分類できます。

  • 害虫/害獣 駆除業者を探している検索キーワード
  • 駆除用のアイテムやグッズを探している検索キーワード
  • 駆除用の薬剤を探している検索キーワード
  • その他の検索キーワード

この分類では、一番上の業者を探している検索キーワードを中心に広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。

その他の3つの分類については業者を探している人ではないので、広告が表示されないよう除外キーワードとして登録します。

それでは順番に見ていきます。

 

害虫/害獣 駆除業者を探している検索キーワード

害虫/害獣 駆除業者を探している検索キーワード
害虫/害獣 駆除業者を探している検索キーワード

「業者」「料金」「相場」といったキーワードが付く場合は、その意味から害虫や害獣の駆除を業者に依頼したい人だと判断できます。

ですからまずはこれらの検索キーワードを広告が表示されるよう検索キーワードとして登録しましょう。

ただし、害虫や害獣の種類によっては自社で駆除の対象としていない場合もあるはずですから、それらの害虫・害獣については登録する必要はありません。

また、キーワードを害虫・害獣ごとに広告グループで分けて、害虫・害獣の名前を広告文に含めるとクリック率が上がってより効果的です。

 

駆除用のアイテムやグッズを探している検索キーワード

駆除用のアイテムやグッズを探している検索キーワード
駆除用のアイテムやグッズを探している検索キーワード

アイテムやグッズを探している人は、業者に依頼したい人ではなく、自分で駆除したい人です。

ですから、基本的には広告が表示されないように除外キーワードとして登録します。

具体的には「スプレー」「レーザー」「グッズ」「冷凍」「ペットボトル」などのキーワードを除外キーワードとして登録しておきましょう。

 

ちなみに一番上の「ダニ 駆除 布団」のGoogle検索結果を見てみると、リスティング広告に出てくるのは、駆け付け型の害虫駆除業者ではなく、すべてグッズやアイテムを販売しているネット通販ショップなどの広告です。

「ダニ 駆除 布団」のGoogle検索結果

害虫の種類によってはこのようにグッズ関連しかニーズがない検索キーワードもあります。

 

駆除用の薬剤を探している検索キーワード

駆除用の薬剤を探している検索キーワード
駆除用の薬剤を探している検索キーワード

薬剤も、アイテムやグッズと同じく、自分で駆除したい人の検索キーワードです。

特に、庭や園芸関連の害虫が多くなっています。

たとえば「農薬」「薬剤」「スプレー」「バルサン」といったキーワードを除外キーワードとして登録しておきましょう。

また、対象となる害虫によってはほぼ100%が薬剤で駆除したい人なので、これらの害虫の名前自体を除外キーワードとして登録しておくという手もあります。

例えば「アブラムシ」「ヨトウムシ」「ゼニゴケ」などを除外キーワードとして登録します。

 

その他の検索キーワード

その他の検索キーワード
その他の検索キーワード

最後は単純に除外しておいたほうが良いキーワードをまとめました。

「駆除人」は漫画のタイトルなので除外します。

「駆除 仕事」は求人情報を探している人なので、「仕事」を除外キーワードになります。

「diy」や「防護服」なども自分でなんとかしたい人なので除外しておきましょう。

 

まとめ

以上、「駆除」の関連キーワードについて見てきました。

  • 害虫/害獣 駆除業者を探している検索キーワード
  • 駆除用のアイテムやグッズを探している検索キーワード
  • 駆除用の薬剤を探している検索キーワード
  • その他の検索キーワード

このようにしてまとめてみると、アイテムや薬剤を使って自分で駆除をした人が多く、害虫の種類によってもその割合が大きく違ってくることがわかります。

LPに掲載する害虫や害獣の種類についても、業者に依頼したい人が多いものを優先的に掲載していきましょう。

そして広告文には検索キーワードに対応するよう、害虫・害獣の名前をいれておきます。

このようにすることで、リスティング広告の運用結果が全体を通してよくなります。

現在すでにリスティング広告を運用中の方は、自社の広告が関連の薄いキーワードで無駄に出ていないか、広告文に害虫・害獣の名前が含まれているかなどをチェックしてみて下さい。

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