電気工事業のリスティング広告集客:キーワード「電気工事」の分析

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石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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電気工事業でリスティング広告を使って集客する場合、まず重要になってくるのがキーワード選びです。

どのキーワードを選んで広告を出すかによって、結果が大きく変わってきます。

また、キーワードによっては広告が表示されないよう、除外キーワードとして設定しておく必要があります。

この記事を読むことで、電気工事業でこれからリスティング広告を出したいと考えている方が、どのようにキーワードを選んでいけばいいかのヒントを得ることができます。

今回は、以下の「電気工事」に関するキーワード284個を分類し、どのように分類して使っていけばいいかを具体的なキーワードを見ながら解説していきます。

「電気工事」の関連キーワード一覧
「電気工事」の関連キーワード一覧

「電気工事」関連のキーワードは大きく下の6つに分類できます。

  • 電気工事業者を探している検索キーワード
  • サービス提供者側が検索しているキーワード
  • 自分で何とかしたいと考えている検索キーワード
  • 電気工事の資格に関する検索キーワード
  • 地名付きキーワード
  • その他のキーワード

この中で、広告が表示されるよう検索キーワードとして登録するのは、一番上の電気工事業者を探している検索キーワードと、地名付きのキーワードです。

それ以外はすべて除外キーワードとして広告が表示されないように設定します。

それでは順に見ていきます。

 

電気工事業者を探している検索キーワード

まずは電気工事を依頼できる業者を探している検索キーワードです。

これらのキーワードは基本的に広告が表示されるよう検索キーワードとして設定します。

電気工事業者を探している検索キーワード
電気工事業者を探している検索キーワード

「業者」「料金」「依頼」「口コミ」「即日」といったキーワードが付くと、業者を探している検索キーワードであることがその意味から分かります。

特に、「依頼」「即日」といったキーワードは仕事に結びつきやすそうなキーワードになります。

また、「電気工事」というキーワード自体が、電気工事業者にとっての基本キーワードになるので、組み合わせのキーワードをよく見ていって、単独でも使えそうなキーワードをその中から見つけていきます。

例えば、「配線工事」「200V」「コンセント増設」「停電」「漏電」といったキーワードは仕事に結びつく可能性があるので、実際にはそれらの組み合わせキーワードも一つずつ見ていくことになります。

サービス提供者側が検索しているキーワード

次に、サービス提供者つまり電気工事に関わる人たち自身が検索しているキーワードを見ていきます。

これらのキーワードは、基本的に広告が表示されないように除外キーワードとして設定していきます。

例えば「求人」「見積ソフト」「独立」といったキーワードを除外します。

サービス提供者側が検索しているキーワード
サービス提供者側が検索しているキーワード

実務的には、これらすべてのキーワードから「電気工事」を抜いたキーワードすべてを、部分一致の除外キーワードとして登録します。

そうすることで、電気工事のサービス提供者側の人たちが検索したときに、無駄に広告が表示されてしまうのを防ぐことができます。

「電気工事」関連の検索キーワードはこの分類で分かるようにサービス提供者側の検索キーワードがかなり多いので、単に「電気工事」を部分一致で登録し、これらの除外キーワードを登録していないとかなり無駄な広告費が出てしまう恐れがあります。

もし、代理店に依頼していて心配な場合は、上のキーワードでいくつか検索してみて、もし自社の広告が出てしまうようなら、除外キーワードが正しく設定されていないので対応してもらうようにしましょう。

 

自分で何とかしたいと考えている検索キーワード

次は、電気工事を自分でやりたいと考えている人が検索するキーワードです。

自分でやるので業者自身も含まれていると考えられます。

これらのキーワードも、基本的に除外キーワードとして登録して無駄に広告が表示されないようにします。

例えば、「工具」「手袋」「ヘルメット」などは明らかに電気工事を業者に依頼したい人が検索するキーワードではないので、除外キーワードとして設定していきます。

自分で何とかしたいと考えている検索キーワード
自分で何とかしたいと考えている検索キーワード

ちなみに、キーワードの中には分類の判断に少し迷ってしまうものもいくつかあります。

そういった場合は、実際にそのキーワードでGoogle検索してみると判断しやすくなります。Googleは検索キーワードごとに最も検索ユーザーが求めらている情報を上から順番に返しているからです。

例えば、「電気工事 アース線」という検索キーワードのGoogle検索結果を見てみます。

「電気工事 アース線」のGoogle検索結果
「電気工事 アース線」のGoogle検索結果

検索結果の一番上には工事費用を抑えて自分でDIYする方法が書かれた記事が来ています。

また、リスティング広告は表示されず、右上にはアース線のGoogleショッピング広告が表示されています。

その他の検索結果のコンテンツのタイトルを見てみると、「費用相場」という業者関連のキーワードが1つだけありますが、その他は専門的な情報が並んでいます。

以上の状況から判断すると、「電気工事 アース線」と検索する人は業者に依頼したい人というのはあまり含まれていないということが分かります。

 

電気工事の資格に関する検索キーワード

「電気工事」関連のキーワードでは、資格に関するキーワードも多数あります。

これらの検索キーワードも除外キーワードとして必ず登録しておく必要があります。

具体的には「資格」「施工管理技士」「1種」「2種」「テキスト」といったキーワードを除外していきます。

電気工事の資格に関する検索キーワード
電気工事の資格に関する検索キーワード

前にも述べましたが、もし御社でリスティング広告をすでに出している場合は、これらのキーワードで実際に検索してみて、広告が表示されてしまっていないかをチェックしてみてください。

もし除外キーワードが正しく設定されていないと、大きく損をしてしまいます。

 

地名付きキーワード

地名付きのキーワードは、近くの電気工事業者を探している検索キーワードなので、広告を表示させる地域内の地名付きで、すべて登録しておきましょう。

地名付きキーワード
地名付きキーワード

ちなみに、地名付きキーワードでは、例えば「電気工事 岐阜 求人」など、「求人」を付けて検索される場合もありますので、地名付きキーワードを入れた広告グループやキャンペーンには、必ず求人関連のキーワードを除外キーワードとして設定しておきましょう。

 

その他のキーワード

最後にその他のキーワードを見ていきます。

その他のキーワード
その他のキーワード

「アンペア変更」などは、電気工事業者ではなく、地域の電力会社を探している人が多いと考えられるので、こうしたキーワードは登録しなくても良いでしょう。

また「賃貸」が付く場合は、まずは情報収集中で、今すぐ電気工事業者に依頼したい状況ではないと考えられるので、こういった情報収集中のキーワードも検索キーワードとして登録する必要はあまりないと考えられます。

「漫画」「保険」といったキーワードは全く関係ないので迷わず除外キーワードとして登録しておきましょう。

 

まとめ

これまで見てきたとおり、「電気工事」の関連キーワードには、かなりの数の除外すべきキーワードがあります。

以下の中で、広告が表示されるよう検索キーワードとして登録すべきなのは、業者を探している検索キーワードと、地名付き検索キーワードのみです。

  • 電気工事業者を探している検索キーワード
  • サービス提供者側が検索しているキーワード
  • 自分で何とかしたいと考えている検索キーワード
  • 電気工事の資格に関する検索キーワード
  • 地名付きキーワード
  • その他のキーワード

サービス提供者側が検索しているキーワード、自分で何とかしたいと考えている人の検索キーワード、資格に関連するキーワードなど、多くの除外すべきキーワードがあるので注意が必要です。

代理店に依頼していたり、自社運用でリスティング広告をすでに出稿している場合は、これら除外すべきキーワードで実際にGoogleやYahoo!で検索してみて、もし自社の広告が出てしまっているようなら、すぐに除外キーワードを見直して設定しておきましょう。

それだけでもリスティング広告の結果がかなり変わってきます。

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