葬儀社のリスティング広告集客:キーワード「家族葬」の分析

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石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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葬儀社がリスティング広告で集客する際に、まずはキーワード選定というのがとても重要になってきます。

キーワードによって、見込み客が集まりやすいキーワードと、そうでないキーワードに分かれるからです。

たとえば葬儀関連のキーワードで検索している人たちは、主に葬儀を主催する側と、葬儀に参列する人たちに分かれます。

葬儀社を探しているのは葬儀を主催する側なので、葬儀に参列する人たちの検索キーワードについては広告が表示されないように除外キーワードとして登録しておくべきです。

今回は、「家族葬」の関連キーワードについて見ていきます。

この記事を読むだけで、無駄なキーワードで自社の広告が出ていないかかどうかのチェックができるようになります。

「家族葬」の関連キーワード一覧
「家族葬」の関連キーワード一覧

「家族葬」の関連キーワードは、大きく下の7つに分けることができます。

  1. 家族葬ができる葬儀業者を探している検索キーワード
  2. 家族葬ができる葬儀業者の名前を指定して検索しているキーワード
  3. 地名付きの検索キーワード
  4. 家族葬について情報収集している人の検索キーワード
  5. 家族葬の主催者側が礼儀作法について調べている検索キーワード
  6. 家族葬の参列者側が礼儀作法について調べている検索キーワード
  7. その他の検索キーワード

1~3の3つの分類は、基本的に広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。

4と5は、主に問い合わせ件数を重視する場合に限り、使ってもいい検索キーワードです。

6と7の2つは広告が表示されないように除外キーワードとして登録すべき検索キーワードです。

それでは順番に見ていきます。

 

家族葬ができる葬儀業者を探している検索キーワード

家族葬ができる葬儀業者を探している検索キーワード
家族葬ができる葬儀業者を探している検索キーワード

まずは葬儀社を探している人の検索キーワードです。

「費用」「葬儀社」「プラン」「口コミ」といったキーワードが含まれる場合は、葬儀社を探していると判断できます。

まずはこれらの検索キーワードを広告が表示されるよう検索キーワードとして登録しましょう。

 

家族葬ができる葬儀業者の名前を指定して検索しているキーワード

家族葬ができる葬儀業者の名前を指定して検索しているキーワード
家族葬ができる葬儀業者の名前を指定して検索しているキーワード

競合他社の指名検索キーワードも広告が表示されるよう検索キーワードとして使えます。

他社名については、広告文やLP内には含めることはできませんが、キーワードとして使うことは特に問題ありません。

ただし、他社からキーワードを消してほしいと依頼があった場合は対応しましょう。

 

地名付きの検索キーワード

地名付きの検索キーワード
地名付きの検索キーワード

地名付きの検索キーワードは、家族葬ができる近くの葬儀社を探している人の検索キーワードです。

広告を表示させる地域の主な地名を「家族葬」と組み合わせてフレーズ一致の検索キーワードとして登録しておきましょう。

 

家族葬について情報収集している人の検索キーワード

家族葬について情報収集している人の検索キーワード
家族葬について情報収集している人の検索キーワード

葬儀社を探しているのではなく、家族葬について色々知りたくて情報収集している人たちもいます。

たとえば、「手順」「やり方」「どこまで」といったキーワードが含まれる場合は、家族葬について情報収集している人です。

家族葬とはどんなもかについて興味がある段階なので、その時点では業者を探しているとは限りません。

ですから、予算が限られていて問い合わせ件数を犠牲にしてでも費用対効果を重視したい場合は、あえてこれらキーワードを広告が表示されないように除外キーワードとして登録しておくという手も考えられます。

それとは逆に、「自宅」「直葬」といったキーワードから広げていくことも考えられます。

 

家族葬の主催者側が礼儀作法について調べている検索キーワード

家族葬の主催者側が礼儀作法について調べている検索キーワード
家族葬の主催者側が礼儀作法について調べている検索キーワード

「挨拶状」「連絡」「トラブル」といったキーワードが入る場合は、主に家族葬の主催者側が検索しているキーワードだと考えられます。

主催者側なので、見込み客になり得ます。

ただし、礼儀作法について調べているタイミングは、すでに葬儀社との契約は決まっている可能性も高いので、一番上の葬儀社を探している検索キーワードと比較すると、おおむね反応率が落ちることになります。

費用対効果よりも問い合わせ件数重視の場合は、これらの検索キーワードを広告が表示されるよう登録しても良いでしょう。

 

家族葬の参列者側が礼儀作法について調べている検索キーワード

家族葬の参列者側が礼儀作法について調べている検索キーワード
家族葬の参列者側が礼儀作法について調べている検索キーワード

これらは家族葬の参列者側が主に使う検索キーワードです。

参列者側なので、葬儀社の見込み客にはなりません。

ですから、「お布施」「供花」「マナー」「参列」といったキーワードを、広告が表示されないように除外キーワードとして登録しておきましょう。

 

その他の検索キーワード

その他の検索キーワード
その他の検索キーワード

最後は全く使えないキーワードの例です。

「求人」系はもちろん集客には使えないので除外キーワードです。

また、「法要」「香典返し」というキーワードは、葬儀が終わったあとで検索されるので、法要のサービスや香典返しの販売を行っているのでない限りは、除外キーワードとして登録しておきましょう。

 

まとめ

以上、「家族葬」の検索キーワードについて見てきました。

リスティング広告では検索キーワードひとつとっても、色々と調べて判断しなければならないことを分かっていただけたのではないでしょうか?

  • 家族葬ができる葬儀業者を探している検索キーワード
  • 家族葬ができる葬儀業者の名前を指定して検索しているキーワード
  • 地名付きの検索キーワード
  • 家族葬について情報収集している人の検索キーワード
  • 家族葬の主催者側が礼儀作法について調べている検索キーワード
  • 家族葬の参列者側が礼儀作法について調べている検索キーワード
  • その他の検索キーワード

分類したキーワードをおさらいすると、

まずは葬儀業者を探している検索キーワードや、地名付き検索キーワードを広告が表示されるよう検索キーワードとして登録しましょう。

家族葬についてや、礼儀作法について調べている人の検索キーワードについては、件数重視なのか効率重視なのかによって使い分けましょう。

ただし、参列者の検索キーワードは、基本的に除外キーワードになります。

現時点ですでにリスティング広告で集客を行っている方は、無駄なキーワードで自社の広告が出てしまっていないかどうかぜひチェックしてみてください。

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