電気工事業のリスティング広告集客:キーワード「ブレーカー」の分析

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石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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電気工事業者がリスティング広告を始める際に、最初にしっかりやっておくといいのがキーワード選定です。

検索キーワードの組み合わせによって、費用対効果が高いものと、そうでないものに分かれるからです。

キーワードによっては、広告が表示されないよう除外キーワードとして設定する必要があるものもあります。

今回は、電気工事業者がよく仕事の依頼を受ける「ブレーカー」関連のキーワード37個について、どのキーワードを選んで広告を出せばいいのかを細かくみていきます。

「ブレーカー」の関連キーワード一覧
「ブレーカー」の関連キーワード一覧

「ブレーカー」関連のキーワードは大きく下の3つに分類できます。

  • 電気工事業者を探している検索キーワード
  • 自分でブレーカーの問題を解决したい人の検索キーワード
  • 情報収集中の検索キーワード

この中では主に電気工事業者を探している検索キーワードを広告が表示されるよう検索キーワードとして登録します。

それ以外は登録しないか、除外キーワードとして登録します。

以下で順番に見ていきます。

 

電気工事業者を探している検索キーワード

まずは業者に依頼したいと考えている人が多く含まれると判断できるキーワードの一覧です。

リスティング広告では、これらの検索キーワードに連動させて広告を出すことになります。

電気工事業者を探している検索キーワード
電気工事業者を探している検索キーワード

「費用」「料金」「業者」といったキーワードが付く場合は明らかに業者を探している人の検索キーワードだと判断できます。

またブレーカー自体、照明器具などと違って素人がなんとかできるものではないので、「交換」「修理」「増設」「工事」なども、その意味から業者を探している人が多く含まれる検索キーワードだと判断できます。

 

自分でブレーカーの問題を解决したい人の検索キーワード

次は、自分でブレーカーの問題を解决したい人が検索するキーワードになります。

自分でブレーカーの問題を解决したい人の検索キーワード

「台」「金具」「カバー」など部品の名前で検索している場合は、自分で何とかしたいと考えている人だと判断できます。

「diy」というキーワードも、もちろん自分で何とかしたい人です。

ちなみに一番上の「ブレーカー 取り付け」というキーワードはこちらに分類しましたが、「ブレーカー 取り替え」というキーワードは業者を探しているキーワードに今回分類しています。

検索結果に微妙な差があるからなのですが、その結果を比較してみます。

まずは「ブレーカー 取り付け」のGoogle検索結果です。取り付け方の動画が一番上に4つも紹介されています。

「ブレーカー 取り付け」のGoogle検索結果
「ブレーカー 取り付け」のGoogle検索結果

次に「ブレーカー 取り替え」のGoogle検索結果を見てみます。こちらは動画は出てきません。「費用」「工事」「相場」といったキーワードがタイトルに含まれる記事が出てきます。

「ブレーカー 取り付け」のGoogle検索結果
「ブレーカー 取り替え」のGoogle検索結果

以上の検索結果から、微妙な差ではありますが、「ブレーカー 取り付け」と「ブレーカー 取り替え」を比べると、「ブレーカー 取り替え」のほうが業者を探している人が多いキーワードであると判断できます。

 

情報収集中の検索キーワード

最後は、ブレーカーの問題そのものについて検索しているキーワードになります。

情報収集中の検索キーワード
情報収集中の検索キーワード

ブレーカーが故障してしまい、どうしたらいいのか分からずとりあえずGoogleで検索してみた人たちだと想像できます。

情報収集中のキーワードではありますが、ブレーカーの故障は通常素人では対処できないので、広告運用の状況によってはこれらのキーワードも広告が表示されるよう登録しておいても良さそうです。

 

まとめ

「ブレーカー」関連のキーワードは大きく以下の3つに分類できます。

  • 電気工事業者を探している検索キーワード
  • 自分でブレーカーの問題を解决したい人の検索キーワード
  • 情報収集中の検索キーワード

上でも見たように「費用」「料金」「業者」といったキーワードが付く場合は業者を探しているキーワードだと簡単に判断できます。

しかし「ブレーカー 取り替え」と「ブレーカー 取り付け」の微妙な差を比べてみたとおり、判断に迷うキーワードも「ブレーカー」関連キーワードには多く見られます。

予算に余裕があり機会損失を避けたい場合はあいまいなキーワードもできるだけ登録し、キーワードごとのコンバージョン率などを見ながらキーワードのONOFFを判断していきます。

逆に予算がシビアな場合は、まずは明らかに業者を探しているキーワードから始めていき、利益が取れてきたら少しずつキーワードを広げていきましょう。

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