害虫駆除業のリスティング広告集客:キーワード「スズメバチ」の分析

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石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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害虫駆除業者がリスティング広告を使って集客する際に、工夫次第で売上や利益の結果が変わってくるのがキーワードの選び方です。

リスティング広告では登録したキーワードと連動して広告が表示されます。そして検索キーワードは、売上や利益を出しやすいキーワードと、損の出やすいキーワードに分かれます。

この記事を読めば、リスティング広告についてあまり詳しくない方でも、リスティング広告のキーワード選定のコツを5分~10分で理解できます。

今回は害虫のなかでも危険性の高い「スズメバチ」を含む組み合わせーワードについて、実際に一つずつ確認して分類し、キーワードごとの特徴を分かりやすく説明していきます。

今回取り上げる「スズメバチ」関連の組み合わせキーワードは以下の55個になります。

「スズメバチ」関連の検索キーワード一覧
「スズメバチ」関連の検索キーワード一覧

これらの55個すべてのキーワードをグループ分けし、どのキーワードを検索キーワードや除外キーワードとして登録すればいいかについて具体的に以下で説明していきます。 

「スズメバチ」関連のキーワードは、大まかに以下のように分かれます。

  1. 業者を探している人
  2. 自分で薬剤などを使ってスズメバチを退治したい人
  3. スズメバチのオモチャや生態などに興味がある人

広告が表示されるよう検索キーワードとして登録するのは1番の業者を探している人になります。

2番と3番のキーワードについては除外キーワードとして登録して広告が表示されないようにします。

 

害虫駆除業者を探している検索キーワード

それではまずは業者を探している人が検索していると考えられるキーワードについて見ていきます。

スズメバチ関連の組み合わせキーワードで業者を探してるキーワードは以下の通り5個だけです。

害虫駆除業者を探している検索キーワード
害虫駆除業者を探している検索キーワード

また、「スズメバチ駆除」「スズメバチ 巣 駆除」というのは業者に頼みたい人だけではなく自分で駆除したい人も含まれると考えられます。

しかしどちらかというと「駆除」というキーワードは業者を探している人が多い傾向にあると考えられます。

「スズメバチ駆除」のGoogle検索結果
「スズメバチ駆除」のGoogle検索結果

「スズメバチ駆除」のGoogle検索結果を見てみると、上から業者の広告が並んでいて、動画についても業者関連の内容が上に2つ並んでいます。

右には自分で駆除するための薬剤などが並んでいますので、自分で駆除したい人も含まれると考えられます。

ただ、「スズメバチ駆除」というのは検索数が比較的多く、「スズメバチ業者」というキーワードの10倍ほど検索数がありますので、多少自分で駆除したい人が含まれていたとしても検索キーワードとして登録しておいたほうが良いと考えられます。

あまり絞り込み過ぎても売上が上がりにくくなるからです。

 

「スズメバチ」関連キーワードで除外したほうがいいキーワード

では次に、「スズメバチ」関連のキーワードの中で、除外したほうがいいキーワード、検索キーワードとして登録しないほうがいいキーワードを見ていきます。

自分でスズメバチを駆除したい人の検索キーワード
自分でスズメバチを駆除したい人の検索キーワード

太字以外のところは自分でスズメバチに対処したいキーワードと考えられます。

太字の3つについては、業者に頼みたい人と自分で対処したい人の2つに分かれると考えられますが、どちらかというと自分で対処したいひとが多いと考えられます。

まずは「スズメバチ撃退」のGoogle検索結果を見てみます。

「スズメバチ撃退」のGoogle検索結果
「スズメバチ撃退」のGoogle検索結果

こちらは広告の数が少なく(検索ごとに結果は変わりますが)、右の薬剤の欄も多くの商品が掲載されています。

また動画の内容も「スズメバチ駆除」と比べると自分で対処した内容の動画になっています。

これらの状況から、「スズメバチ退治」というのはどちらかというと自分で対処したい検索キーワードだと判断できます。

 

次に「スズメバチ 駆除剤」というキーワードの検索結果を見てみます。

「スズメバチ 駆除剤」のGoogle検索結果
「スズメバチ 駆除剤」のGoogle検索結果

まず広告を見ると、3番めにAmazonの広告が表示されています。

右のGoogleショッピング広告もたくさんの駆除剤が並んでいます。

そして自然検索結果の一番上には通販サイトモノタロウのコンテンツが来ています。

「駆除剤」と「剤」が付くので当たり前といえば当たり前ですが、たった一文字で「スズメバチ駆除」と大きく検索結果が変わるのを確認できます。

 

では3つ目の「スズメバチ退治」のGoogle検索結果を見てみます。

「スズメバチ退治」のGoogle検索結果
「スズメバチ退治」のGoogle検索結果

こちらは右側に薬剤や防護服の商品が並んでいます。

広告は3つ表示されてすべて害虫駆除業者が出稿している広告です。

その下の自然検索結果は自分でスズメバチを退治するためのコンテンツが並んでいます。

今回は「スズメバチ退治」を自分で対処したいキーワードに分類してみましたが、微妙なところなので検索キーワードとして登録してみて結果を見てから判断するのも良いと思います。

 

害虫駆除と全く関係のない組み合わせキーワード

では最後に害虫駆除とは全く関係ない「スズメバチ」の関連キーワードを見てみます。

害虫駆除とは全く関係ない「スズメバチ」の関連キーワード
害虫駆除とは全く関係ない「スズメバチ」の関連キーワード

「ガチャ」「模型」「食用」「ルアー」「生息地」など、害虫駆除とは全く関係ないキーワードは除外キーワードとして登録しておくと良いでしょう。

この中で念の為確認したいと思ったのが「スズメバチ 巣 値段」というキーワードです。

「スズメバチ 巣 値段」のGoogle検索結果
「スズメバチ 巣 値段」のGoogle検索結果

広告が1つ表示されていますが、こちらはスズメバチの巣を売っている業者が出している広告です。

スズメバチの巣は漢方薬としても使われていて、高い値段で取引されています。

スズメバチは害虫ですが、巣やはちみつ、スズメバチ自体の食用利用など、様々な用途で活用されていることがこのように検索キーワードや検索結果をみることでも分かります。

 

まとめ

以上、害虫駆除業者のリスティング広告運用のヒントになるよう「スズメバチ」関連のキーワードを見てきました。

今回の分析は他の害虫や害獣についての検索キーワードの選定にも使える考え方になります。

対象となる害虫や害獣によって、組み合わせキーワードも異なりますが、基本的にはここで見てきたように、

  1. 業者を探している人
  2. 自分で薬剤などを使って対処したい人
  3. 駆除ではなく別の目的で検索している人

というように分かれます。

キーワードごと一つずつ確認して分類整理し、検索キーワードと除外キーワードとして登録すると、リスティング広告の運用にとても良い影響が出てきます。

地道な作業になりますが、いろいろな発見もあるのでぜひ試してみて下さい。

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