退職代行業のリスティング広告事例、検索ニーズと広告文分析

検索結果とリスティング広告の事例
この記事を書いた人
石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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それでは今日は「退職代行」とGoogleで検索したときに表示される広告文のキャッチコピーについて見ていきたいと思います。

まずは「退職代行」と検索した場合の自然検索の結果を先にみて検索者のニーズを知った上で、「退職代行」というキーワードでリスティングを出す場合はどんな広告文がいいのか?という疑問に答えていきます。

例えば以下の項目について検索結果の実例を見ながら学べる内容となっています。

  • キャッチコピーにも使える検索結果の特徴あるキーワード
  • 検索者のニーズにぴったりハマるタイトル文
  • 最安値が本当に最安値なのか他の検索結果と比較する必要あり
  • 少し読みづらくメリハリがないと感じてしまう広告文

この記事は、約15年間リスティング広告を専門としてネット集客に携わり、中小企業診断士の資格を持つ石黒 文康がお届けします。

リスティング広告にそのまま使える検索結果の特徴あるキーワード

まずは、検索者のニーズや不安に合致したコンテンツがされる自然検索の結果を見ていって、キャッチコピーとして使えそうなキーワードのパーツを取り上げて分類して考えてみます。

途中で表示されたYou Tubeの動画では、退職したい社員向けではなく、雇っている経営者側の情報も見られます。

では自然検索で見られた特徴的なキーワードや文言をピックアップして分類して見ていきます。

検索者のニーズ

  • 自分で言い出せない
  • 出社せずに辞めたい
  • 会社からの非常口
  • 明日から会社に行かなくてもOK

検索者のニーズとしては、自分で言い出せないから代わりに行ってほしい、もう出社もしたくないので代わりに辞めることを伝えてほしい、会社に行くのはもう今日で終わりにしたいといった状況がイメージできる文言が並んでいます。

かなり切羽詰まった人たちが検索するキーワードであると考えられます。

検索者が抱える問題や不安

  • パワハラ
  • 長時間労働
  • 引き継ぎ
  • リスク
  • 損害賠償
  • 労働問題
  • 注意点

今すぐ退職したいが自分では言い出せない状況の人たちが抱える問題というのはパワハラであったり長時間労働などブラックな労働環境があるようです。

そして退職代行を使って会社をいきなり辞めた場合には、業務の引き継ぎに対する責任問題というリスクや損害賠償問題が発生する可能性もあるのが分かります。

サービスについて

  • 即日対応
  • 退職成功率100%
  • 交渉方法 
  • 手続き

ニーズのところで見たように、もう明日から会社に行きたくない、もう出社もしたくないという人たちが依頼するサービスと考えられますので、「即日対応」してくれるというのは効き目がありそうです。

料金

  • 19,800 円
  • 14,800 円
  • 追加料金なし
  • 1万円で
  • 相談無料

自然検索の料金では1万円台の料金が結構目立ちます。

相談無料、追加料金なしといったサービスを行っている業者も確認できました。

リスティング広告のキャッチコピーに具体的な料金を載せる場合は、このような自然検索の結果とも比較されますので、一通りチェックしておく必要があります。

リスティング広告のキャッチコピー7つの実例を個別に分析

それでは、以上見てきた自然検索のニーズをふまえ、検索結果に表示されるリスティング広告のキャッチコピーを上から順に見ていきたいと思います。

検索者のニーズにぴったりハマるタイトル文

こちらが「退職代行」と検索して、検索結果の一番上に表示された広告文です。

「辞めたいけど辞めれない」「最短即日」というキャッチコピーで、自分では言い出せないがすぐに退職ができるようサポートしてほしいという退職代行の検索者の基本的なニーズにぴったりハマるタイトル文となっています。

そして、説明文の方でも「辞めたいけど辞めれない」という検索者の気持ちの繰り返し強調して伝えています。

価格やサービス内容については具体的な表現が少なく、他と比べるとあまり目を引かない広告文だと個人的には感じます。

タイトル文やサービス名はいい感じだけどもっと改善できる広告文

次の上から2番目に表示された広告文を見てみます。

「労働組合」という特徴あるキーワードが最初に入っています。

そして「29800円」と具体的な料金が書かれていて、返金保証付きであることも伝えています。

サービスのネーミングは英語でSARABAとわかりやすく覚えやすいものになっています。

1つ目の広告文のように検索者のニーズに訴えかけるキャッチコピーではありませんが、料金やネーミング、労働組合が運営するという特徴などによって差別化された広告文と言えます。

説明文の「24時間365日いつでも相談可能」とあり、他はあまりやっていない深夜休日対応を強みとしているのであれば、電話表示オプションや電話専用広告なども試してみる価値があります。

説明文最後の「退職に関わることであれば何でもご相談下さいませ。」というのはもう少し具体的にどんな悩みや問題に対応してくれるのかということを書いたほうが良いと感じます。

例えば、「引き継ぎ問題や退社後の書類対応等にも個別に相談応じます」といったようなことを書くと、何を相談できるのか検索者にとってイメージしやすくなります。

サイトリンクについても、どんなサイトにもあるような「ご相談・お問い合わせ」「会社概要」ではなく、退職代行を考える人が疑問や不安に思っていることに対応する内容のコンテンツを作成してリンクさせるとよりGoogle広告の評価も上がって広告の効果が上がってくるはずです。

最安値が本当に最安値なのか他の検索結果と比較する必要あり

それでは3番目の広告を見てきたいと思います。

「業界No.1実績」という表現がタイトル導入部にあります。

このようないわゆる最上位表現をする場合は、ウェブサイトの方にもその実績が1位であることを証明することができるデータを掲載しておく必要があります。

そして業界最安値28,000円と書いてありますが、自然検索も含め他も色々見ていくと最安値とは言えないので矛盾が生じてしまう点に注意が必要です。並んで表示され、見比べられるのがリスティング広告なので、数字については特に他の検索結果とも比較して表現を選ぶ必要があります。

URLにある「実績14年」はこの分野ではかなり長い実績と感じさせることができますので、もっと目立つタイトル文に持ってきても良さそうです (タイトル文パーツとしてすでに登録済みで今回は表示されなかっただけの可能性も考えられます) 。

説明文では、「LINEで無料相談」「有給消化サポート」「円満退職をサポート」「心理カウンセラー在籍」といった表現で、サービスを具体的に説明して他との違いや特徴を上手く伝えています。

「弁護士」と書くだけで引きの強い広告文になる

4つ目の広告文を見ていきたいと思います。

「弁護士」というキーワードがまずは目立ちます。

自然検索で見たように退職代行には引き継ぎの責任を問われるリスクがあるので、弁護士という法律の専門家が対応してくれるというのは、リスクをできる限り抑えたい人にとっては強い訴求ポイントとなります。

説明文のほうでは、「即日」「会社に行かずに退職」といった基本的なニーズに対応する表現も見られます。

引き継ぎリスクへの対応や面倒な作業もすべて引き受けてくれるという安心感のあるキャッチコピーです。

検索ユーザーにとって利便性の高い比較サイトの広告文

それでは引き続き、自然検索の結果の下に表示された広告文についても見ていきたいと思います。

1つ目は退職代行業者のランキング・比較サイトになります。

このような比較サイトでは定番の、「【 2019最新 】」という情報の新しさを強調する数字ワードが最初に来ています。

各社の料金比較や利用者の口コミが見れるサイトとなっているので、どこに頼んだらいいかと言う疑問にそのまま答えてくれる検索ユーザにとって便利な情報サイトです。

またサイトリンクでは「SARABAくん、辞めるんです、ニコイチ」と言った事業者の名前が並んでいるのが特徴的です。

弁護士は高いというイメージを払拭しつつ信頼性の高い広告文

次の広告文を見ていきます。

「【 3万円 】」で「弁護士」が退職代行の手続きを代行してくれるサービスであることが最初に分かります。弁護士に頼むと高いというイメージを払拭してくれます。

「円満に退職」というのも弁護士が手伝ってくれるなら何とかなりそうです。

「即日」「明日から会社に行かなくてOK」「ブラック企業を今すぐ辞めたい」「即日辞めれます」といった文言で基本的なニーズにもアピールしています。

また「退職後の書類到着まで徹底サポート」という具体的な表現でサービスの信頼性を高めています。

全体としてよくできた広告文だと思います。

少し読みづらくメリハリがないと感じてしまう広告文

三つ目の広告文はこちらもランキング比較サイトになります。

先程のランキングサイトの広告文と同じように「“2019最新版 ” 」とタイトル文の最初に情報が新しいことを伝えています。

ただ、全体的にこちらのほうは説明が長くメリハリがない印象を持ってしまいます。漢字が多すぎる、話し言葉で検索ユーザーのニーズに訴えかけるような表現が一切ないのがその原因と考えられます。

関連キーワードから想定できること

それでは検索結果の一番下に表示された関連キーワードの方も見ていきたいと思います。

  •  EXIT
  •  SARABA

というのが固有名詞で登場してきているので、この2社は退職代行業者の中でも大手であるとGoogleの検索エンジンロボットが認識していると考えられます。

  • 弁護士

というキーワードも関連キーワードとして出てきますので、やはり法律的なリスクを心配して弁護士に頼みたい人も比較的多いことが想定されます。

  • 失敗
  • 体験談

この2つも面白いキーワードです。とくに「体験談」のほうはサイトコンテンツを作ってサイトリンクの広告表示オプションを作ると効果的です。

  • 金額

というキーワードを付けて検索する人は、最終的な検討段階に入っている可能性が高いと考えられます。料金表を広告表示オプションに加えたり、「退職代行 金額」「退職代行 料金」といったキーワードで上位表示を狙う広告グループを設定してみるのも良い手です。

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