パーソナルトレーナーのリスティング広告事例、広告文と検索ニーズ分析

検索結果とリスティング広告の事例
この記事を書いた人
石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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今回は「パーソナルトレーニング」というキーワードでGoogle検索した場合に出てくる広告文を分析していきたいと思います。

自宅や職場に近いかどうかが特に重視される「パーソナルトレーニング」という検索キーワードでは、具体的にどんな広告文が効果的なのか?という疑問に検索結果の実例を見ながら答えていきます。

以下の項目について検索結果の実例を見ながら学べる内容となっています。

  • 近場にあるという検索者のニーズを超えて「出張」で訴求する広告文
  • 駅名と「徒歩◯分」と書くだけでビジネスマンに訴求できる
  • 広告文のヒントはライバルの広告文より自然検索の結果にある
  • サイトリンク表示オプションの効果的な使い方

この記事は、約15年間リスティング広告を専門としてネット集客に携わり、中小企業診断士の資格を持つ石黒 文康がお届けします。

他とは違った切り口でTOPに表示されたリスティング広告の具体例

継続したいというニーズに出張サービスで対応

今回も、Googleでの検索結果の1ページ目を上から順に見ていきます。

まず一つ目の広告がこちらになります。

出張パーソナルトレーニングということで、家まで来てくれてパーソナルトレーニングをしてくれるサービスになります。

パーソナルトレーニングのジムは自宅や職場から近いということで選ばれることが多いですが、近いを超えて自分で行かなくてもいいという顧客体験を出張型サービスで提供しています。

パーソナルトレーニングは立地が命という提供者側のバイアス(固定概念)を打ち破っているのがこの出張型のパーソナルトレーニングサービスです。

パーソナルトレーニングを受ける目的はいろいろありますが、この広告文にあるようにパーソナルトレーナーをつけるとトレーニングを「続けられる」というのが一つ大きな理由です。

トレーナーをつけることによって人と会うという予定になりますし、色々教えてくれますし、楽しくコミュニケーションも取れますので、一人だとなかなか続けにくいトレーニングも続けられるという効果があります。

その続けられるからというニーズに応えるために、「出張」と言うサービスを加えて、継続したいというニーズにより強く応えているビジネスモデルだと考えられます。

近くても、そこまで行くのが面倒くさくなって継続できず辞めてしまうという人もいるからです。外に出るだけで身支度や化粧なども負担に感じます。

家に他人が入るのに抵抗がなければいいサービスですね。

そして説明文の方では、「なぜ結果が出せたのか?」という疑問系で、「名古屋市編」と書いてあり、具体的なストーリーがその先にあるということを感じさせクリックを誘うような文章となっています。

検索者の立場で伝わるよう広告文に具体性を

次の広告文を見てみます。

この広告を見ると「新プラン」とか「新業態」とかありますが、これだけだとどちらかと言うと業者側の発送で広告文を書いているという印象を受けます。

もしかしたら、たまたま広告表示オプションが表示されていなくて、具体的なプランや業態が伝わらなかっただけかもしれませんが、広告表示オプションを設定していたとしてもこのように短く表示されてしまうこともありますので、その場合でも伝えたいことが伝わるように、タイトルや説明文に最低限の具体的な特徴は書いておいた方が良いでしょう。

検索ユーザーの視点に立つと、結局はずらっと並んだ他との広告文や検索結果との比較になります。それらに埋もれてしまわないよう、できるだけ具体的にサービスのプランや自社の業態の特徴を、検索者目線で伝える必要があります。

こちらも一つ目の広告文と同じく、継続したいというニーズに堪えるビジネスモデルとなっているようですが、その理由としては「料金を抑え」としか書いていないので、1つ目の広告文と比べてインパクトが小さくなってしまっています。

そういった広告文を考えるヒントとしては、この記事の下にも書いてあるように、Googleが検索者のニーズに合わせて表示させている自然検索の検索結果がそのまま参考になります。

駅名と「徒歩◯分」と書くだけでビジネスマンに訴求できる広告文

それでは次の三つ目の広告を見てみます。

こちらは名古屋のビジネス街として人気の「名古屋駅伏見駅から徒歩5分」と青文字のタイトル文に具体的に記述があります。

この具体的で短い文章だけで、仕事帰りのビジネスマンに強く訴求することができます。

また、こちらは説明文のところに具体的に「月4回38000円」と書いてあります。

大手のパーソナルトレーニングよりは少し安いということで、このように表示しているのかもしれませんし、逆にもっと格安の業者が増えていて値段の安さでで決められたくはないということで、ある程度の値段はしますよと伝えたくて、このように広告文に書いてある可能性も考えられます。

いずれにしても検索者からしてみても、検索結果が表示された時点で値段がハッキリわかることは良いことだと思います。

地名なしキーワードで検索してマップが上位に表示される=地名や地域がとても重要

次に、広告文の下にはマップがこのように表示されました。

スマホで検索した現在地は、名古屋の昭和区というところになります。

今、私がいるところを中心にマップが表示されています。

今回の「パーソナルトレーニング」というキーワードの検索結果のように、検索キーワードに地名を付けなくても、広告文のすぐ下にこのようにマップが表示されるキーワードの場合は、検索ユーザーがすぐ近くの店舗や事業所を探していることが多いと判断できます。

Googleは常に、検索ユーザーが必要とする情報を上に持ってくる仕組みとなっているからです。

ですのでマップが上の方に表示されるキーワードの場合は、特に地名や地区を意識して、地名入りのキーワードや広告文を作っていくと良いということになります。

地図の下に表示されたリストを見ていきます。

一番上のリストは、広告を使って上位に表示されています。

このように場所が近いことが求められるサービスは特に、Google のローカル検索広告が向いています。

Googleマイビジネスに登録すると、管理画面から広告の設定ができるようになっています。

また、このマップの表示結果を見ると、上の2つのリストは星印が5とか4.5ついていますが、下の二つはついていないので、明らかに上の2つがクリックされやすい状況となっています。

自然検索の結果からキーワード選定や広告文作成のヒントを得る

それではマップの下に表示された自然検索の結果を見ていきたいと思います。

まず一番上に表示された検索結果には評価の星印が並んでいます。

これは、サイト上にレビューの仕組みがあるからです。

 たとえば、WordPressのサイトであれば、レビューの機能を加えるプラグインを入れることによっていったことが可能になります。

自然検索の結果で目立つキーワードは以下の通りです。

  • 昭和区
  • 10選
  • 伏見駅から徒歩2分
  • 手ぶらでOK
  • 痛み
  • 姿勢
  • ダイエット
  • 八事
  • ボディメイク
  • 夜23時
  • 完全個室
  • 5選
  • 女の子
  • 瑞穂区
  • 新栄
  • 筋膜リリース
  • 桜山駅徒歩2分
  • 競技力
  • 身体能力
  • 名古屋駅徒歩5分
  • 仕事帰り

まず「昭和区」「八事」、いろいろな駅名など細かいピンポイントな地名が多く登場することが分かります。

そして、駅から徒歩◯分という表現もよく出てきています。

自宅から近い、通勤先に近いといったニーズが「パーソナルトレーニング」というキーワードにあることが、この自然検索の結果からも分かります。

上で見たマップと同じく、Googleは検索者のニーズに合わせて自然検索の結果を出すからです。

そういう意味では、広告文を考える際は、ライバルの広告よりもまずは自然検索の結果を見たほうが良いと言えます。

またパーソナルトレーニングを受ける目的としては、 ダイエットやボディメイク だけではなく、痛みをなくす、姿勢を改善する、身体能力を高めるといった様々な目的があることが分かります。

これらの自然検索に表示されている目的系キーワードもキーワード登録や広告文作成の良いヒントになります。

そして、自然検索の最後にはYouTubeの動画がいくつか横スクロールで表示されています。

パーソナルトレーニングがどのように行われるか、その空気感を感じ取ってもらうには、動画はとても良い媒体になります。

ですので、リスティング広告でウェブサイトに誘導した後に、YouTubeの動画広告を使ったリマーケティング広告で追跡し、トレーニングの雰囲気を伝えていくのも効果が出やすい方法です。

タイトルやサイトリンクで何をどう伝えればいいのか比較してわかる広告文3つ

それでは検索結果の下の方に表示された3つの広告も見ていきたいと思います。

OLをターゲットとした具体的で伝わりやすい広告文の例

まず最初に表示された広告は、「女性向け」そして「完全個室」という点を、特徴としてよく伝えている広告文タイトルとなっています。

人の目を気にせず、マンツーマンでトレーニングの指導を受けたい女性を明確にターゲットとしていることが分かります。

そしてこちらも、オフィスが多く通勤の乗換駅としての利用も多い、名古屋で大きな駅のひとつである「金山駅から徒歩7分」と説明文の最初に書かれています。

仕事帰りのOLをターゲットにしていることがわかります。「仕事帰り」というキーワードも使っています。

「充実したアメニティ」という表現も女性を意識した表現となっています。

サイトリンクの広告表示オプションも、女性の検索者を意識したコンテンツであることが分かります。

全体的にとても良い広告文だと思います。

シンプルなビジネスだから広告文でも伝わりやすい

次の広告も見ていきます。

こちらはインパクトのある数字入りのジム名がタイトルの最初に来ています。

そして「ダイエット」を目的として「圧倒的に安い」サービスが受けられることもタイトルの後半にか書かれています。

ダイエットという目的と、とにかく安いということがシンプルに伝わる広告文です。

説明文の方を見ると、「2ヶ月で理想の体重・身体に」という明確な目標値まで示されています。

インパクトのあるジム名、明確な目的(ダイエット)、 分かりやすいサービスの特徴(圧倒的な安さ)と 目標値(2ヶ月で)と、すべてがとてもシンプルにまとまっており、広告文やWEBサイトでも訴求が伝わりやすいビジネスだと感じます。

また、ダイエットと安さ、早さというのは多くのひとが求めているニーズでもあります。

そういう意味ではもっと上位に表示しても良い広告だと個人的には感じますが、サービスを安くして、さらにサービス期間も短くなるので、目標とする新規客の獲得単価をそれほど大きくできないという事情があるかもしれません。

サイトリンクには検索者のニーズに応えるコンテンツを

3つ目の広告ですが、こちらは「伏見駅」「有名ジムの半額以下」「短期集中」「2ヶ月集中」といったキーワードが目立ちます。

2番めの広告文と同じく、安さと早さを訴求していますが、この文章だけだとダイエットが目的ということが他の広告文との比較で伝わりにくいので、説明文最後の「理想のカラダ」だけではなく、青文字タイトル文のところにダイエットに関連するキーワードを少し加えたほうが良いという印象を受けます。

また、サイトリンク表示オプションも表示されていますが、こちらは会社概要と問い合わせフォームになっており、検索者にとって、他の広告文や自然検索の結果と比較して、今すぐチェックして見てみたい情報となっていません。

このような特徴のないコンテンツではなく、検索者が知りたいと思う情報のコンテンツを追加して、会社概要や問い合わせフォームの替わりに、検索者が気になるコンテンツのサイトリンクを表示させると、広告の評価も上がってクリック率も上がって広告の費用対効果も上がると考えられます。

関連キーワードからニッチなニーズを拾う

最後に関連キーワードも見ていきたいと思います。

「パーソナルトレーニング」の関連キーワードは具体的な地名がずらっと並んでいます。

それだけ、自宅近くもしくは通勤先の駅近くのパーソナルトレーナーを探していることがわかります。

またひとつだけ地名ではない「腰痛 パーソナルトレーニング」という面白いキーワードがあります。

腰痛対策のパーソナルトレーニングを行っているのであれば、このキーワードを登録して、広告を上位に表示させてみるのも良いでしょう。

また、腰痛対策のコンテンツを用意して、そこにサイトリンクの表示広告表示オプションでリンクさせておくのもとても良い方法です。

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