留学ビジネスのネット集客に役立つ「セブ留学」の検索結果分析とリスティング広告のケーススタディー

広告文のケーススタディー
この記事を書いた人
石黒 文康

約15年間リスティング広告を中心にネット集客に携わる。中小企業診断士の資格を所持。シンガポールや台北で過ごした経験も。名古屋出身で、今も名古屋在住。ほぼ毎朝、自宅近くの川沿いでスロージョギングしてます。

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今回は、留学先として日本で2010年くらいから特に人気が高まって今は多様なサービスがひしめき合う「セブ留学」というキーワードを取り上げます。

留学市場の中でも特に競争の激しい「セブ留学」という市場でリスティング広告を使う場合、広告文にどんなアイデアを盛り込んでいけばいいのか?という疑問に検索結果の実例を見ながら答えていきます。

具体的には以下の項目について学べる内容となっています。

  • 検索者の多くが持つ主要ニーズに対してコンセプトに特徴を出して競い合う広告文の例
  • リスティングでよくあるクリック率とコンバージョン率のトレードオフ現象について
  • 主要ニーズからずれて独自のポジショニングや差別化を生かして戦う広告文の例

この記事は、約15年間リスティング広告を専門としてネット集客に携わり、中小企業診断士の資格を持つ石黒 文康がお届けします。

今回も、Googleでの検索結果の1ページ目を上から順に見ていきます。

低価格とサポート力という主要ニーズにそれぞれ特徴を出して競い合う広告文

それでは今回も検索結果の上から順に見ていきたいと思います。

安さとサポート力を伝える広告文が一番上に

まずこちらが、名古屋でスマホを使って「セブ留学」と検索した結果、一番上に表示された広告になります。

タイトル部分は、「断然お得」「一週間4万円台~」「格安」といった言葉が並んでいます。

セブ島留学は、欧米の英語圏留学、例えばオーストラリア、カナダ、アメリカなどと比べて生活費も授業料も安いので、セブ島留学を希望する一つの大きな理由が料金が安いということになります。

ですので、この「セブ留学」というキーワードに関しては価格が安いということを訴求するのが基本となります。

次に説明文のところを見ていくと、「プロがサポート」、「無料相談会」、「LINEで留学中もサポート」といったサポートを強調した文言が並んでいます。

これは初めて留学しようとする人がセブ島を選ぶことが多いということも関係しているのではないかと考えられます。

日本から近い、費用が安い、そして今はTwitterなどでも多くの日本人がセブ島へ格安で留学しているという情報を得られるので、若い人が選ぶ初めての短期留学先としてセブ島が選ばれることが多い状況となっていると考えられます。

いざ初めて留学するとなると少なからず不安がありますので、このようなサポートを強調することで、「セブ留学」の検索ユーザーの多くが求めるでろう安心感を提供することができます。

サポート力を数字で強調している広告文

それでは2番目の広告も見ていきたいと思います。

こちらは料金のことはタイトルには「お得」としか書いてありませんが、「365日24時間サポート」とサポート力を具体的な数字を使って強調したのタイトル文となっています。

そして説明文のところを見ると「留学に目的なんかなくていい」と言うインパクトのあるメッセージに続いて、「海外を経験」「気軽にLINE、無料カウンセリング」という言葉が続きます。

これらの文言から、留学したいワクワク感でいっぱいの、どちらかというと若い年齢層の検索ユーザーを想定していることがイメージできます。

それを書くか書かないかで、クリック率と成約率が大きく変わってくる

3番目の広告を見ていきます。

こちらはとてもインパクトのある広告となっています。

安さを超えて「0円留学」というキーワードが目に飛び込んできます。

学費もホテル代もなし、それにも関わらず毎日4時間マンツーマンレッスンが受けられるとあります。

この0円のカラクリは、現地でコールセンターに勤務するということをのようですが、安さを求める「セブ留学」というキーワードの検索ユーザーにとっては、この広告文はとても魅力的にかつ衝撃的な表現となっています。

こちらはかなりクリック率が高いはずなのでより少ないクリック単価で多くのクリックを得られていると考えられます。

この広告文に「コールセンター勤務」ということを書くか書かないかで、クリック率と成約率が大きく変わってくることが想像できます。

コールセンター勤務という種明かしを書かないことによって、どうして0円になるのだろうという興味が湧きますのでクリック率が上がります。

逆にコールセンターのことを書いておけば、クリック率は下がると思いますが、検索ユーザーはコールセンター勤務を納得の上でクリックしてくるので、成約率は上がる可能性が高いと考えられます。

ただ、ここまでインパクトがあるビジネスモデルの場合、サービスの内容をサイトで深く知ってもらった上での口コミ効果なども考えると、まずはできるだけクリック数を獲得していったほうが(クリック単価も下がりますし)得策なのかもしれません。

資料請求比較サイト+現地対応のサービス

4つ目の広告は比較サイトになります。

こちらは一括資料請求で登録した学校から紹介料をもらっているビジネスモデルと考えられますが特徴的なのは現地の日本人が対応するところです 。

資料請求だけではなく現地で日本人が対応するという留学ならではのサービスとなっています。

店舗型留学支援サービスのメリット

次に検索結果に表示されるマップを見てみます。

スマホで名古屋にて検索しておりますので、検索結果は名古屋付近の留学支援サービスをしている会社の情報が並んでいます。

留学サービスのサポートは、現地でサポートするか、それとも出発前に住んでいるところでサポートのサービスを受けられるか、もしくはオンラインのみかになると思います。

それぞれ良いところがありますが、特に初めての留学ではどの国に留学するかまだ決めていない人も多く、そのような状況では留学のプロに直接会ってどの国が自分にはおすすめかを面談でざっくばらんに相談できるというのは店舗型のメリットになります。

どの学校を選べばいいのかも、自分の人柄や要望が伝わりやすい店舗で相談できるとより安心感がありますね。

自然検索の結果からも口コミや体験談が重視されていることがわかる

それでは次に自然検索の結果を見てきたいと思います。

  • 比較
  • おすすめ
  • ランキング
  • 口コミ
  • 体験談

といったキーワードが目立ちます。

実は私も10年以上前にセブ島に留学した経験があります。

当時はまだ日本人が経営する学校もなく、情報も少なかったですが、今は日本人向けの様々な学校が数多くあり、ネット上のクチコミも溢れています。

セブ島への留学経験者が増えれば増えるほど、SNSなども含め、口コミや体験談などの情報を参考に留学先を選ぶという流れがますます強くなっている状況です。

学校によって、雰囲気や来ている人たちの人種、カリキュラムのゆるさや厳しさがかなり異なってくると思いますので、そういった情報を集めるためには口コミは便利です。

こういった状況では、リスティング広告を使って集客するだけではなく、自社サイトに口コミや体験談を充実させたり、他の比較サイトやランキングサイトに登録してもらうといった活動が重要になってきます。

価格とサポート力以外で特徴を出して戦う下位の広告文

それでは検索結果の下に表示された3つの広告についても見てきたいと思います。

留学初めての若者ではなく「大人」を逆張りで狙うコンセプト

こちらの一つ目の広告は、初めての留学で若い人たちが多くなってしまったセブ島留学の中で、あえて落ち着いた環境を用意し大人のための留学環境を用意した学校で、コンセプトが特徴的と言えます。

「長年の英語留学に終止符を」というのも、留学経験初めての人ではなく逆張り的に集客している面白い表現ですね。

セブ島留学がこれだけ広まる、どこの学校も日本人で溢れてしかも若い人たちがいっぱい来ているとなると、30代40代の人たちにとっては少しうるさく感じてしまうかもしれません。

成熟した市場となった今は、このようなニッチなニーズも出てきていることがわかります。

日本食レストランまで用意して至れり尽くせりなのも特徴的です。

英語+ITで差別化された広告文

二つ目の広告は英語だけではなくITも学べるとあります。

しかも英語でITを学ぶということで、これはなかなか日本では体験できないサービスになります。

外国人との出会いも広がるでしょうし、特にこれから日本だけではなく世界で活躍したいと思う若者には気になるサービスです。

この2つの例のように、他とは違うコンセプトやビジネスモデルを打ち出しているサービスは、特リスティング広告で成果を出せる可能性が高くなりますし、出稿するキーワードの幅も広がります。

広告文がさっぱりしすぎている例

三つ目の広告は文字数を絞ってトップ5の学校を徹底紹介しているという広告文です。

最後に表示された広告なので、文字数が省略されてしまっている可能性も考えられますが、もう少し具体的で特徴のある情報を盛り込むとクリック率が上がるのではないかと感じられる部分です。

広告表示オプションを見ると、体験談やお客様の声がたくさんあるようなので、そのような記述を青文字タイトルや黒文字説明文のところに具体的に書くと良いでしょう。

関連キーワードから見つかる面白キーワード

それでは最後に、「セブ留学」で検索した場合の関連キーワードの方も見ていきたいと思います 。

  • スパルタ
  • 社会人

といったキーワードが面白いキーワードです。

日本人ばかりが集まるような語学学校では、毎日、日本人同士で会話して遊んでしまいがちなので、英語を結局身につけることができないということはよくある話です。

ですので周りに引きずられずスパルタやってくれる語学学校を望んでいる人たちも一定数います。

ここまで見てきた広告文ではスパルタ式に英語を教えるということがなかったので、そういったコンセプトでサイトやサービスを組み立てて広告を出してみるのもありかもしれません。

また 「セブ留学 社会人」 というキーワードについては、上で解説した大人向けの広告文と相性の良いキーワードです。

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ラスタライズ株式会社
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