Google広告の機械学習でクリック単価調整に使われる16個のシグナル

 

AIがクリック単価を調整

Google広告では、広告運用の費用対効果を上げるためにAI(機械学習)を使ってクリックの入札単価に強弱をつけ、広告の掲載位置を広告が表示されるたび、ユーザーの属性や状況に合わせて自動で調整してくれる機能があります。

スマート自動入札と呼ばれる機能です。

スマート自動入札は、問い合わせなどのコンバージョン数を最大化したり、より価値の高いコンバージョンを増やすなど、設定した目的に応じてAIが24時間365日リアルタイムで最適化のために働いてくれるものです。

この入札単価調整の判断に使っているシグナルにはどんなものがあるかをこの記事では簡単に見ていきたいと思います。

 

16個のシグナル具体例

Google広告のヘルプ(スマート自動入札について)では以下の16項目が挙げられています。詳しくはヘルプを見ていただければいいのですが、気になる具体例をヘルプから取り上げて簡単にまとめてみます。

  • 端末

    スマフォ検索をしているユーザーが自社店舗の近くにいることが分かれば入札単価を上げる。

  • 所在地

    広告の表示地域を東京都と広く設定していた場合でも、もし世田谷区にユーザーがいて世田谷区に自社の店舗があれば入札単価を上げる。

  • 地域に関する意図

    ある人が「沖縄旅行」というワードで検索しているとします。その人が沖縄にいなくても、沖縄旅行に関する広告であればクリック単価が上がることがある。

  • 曜日と時間帯

    あるレストランで月曜朝8時よりも木曜8時のほうが週末の予約されるパターンが多いとAIが判断した場合、木曜8時のクリック単価が月曜8時より高くなる。

  • リマーケティング リスト

    リマーケティングリストに追加されたタイミングを考慮する。たとえばショッピングカートに追加したのが先週であれば、先月だった場合よりも購入に至る可能性が高いと判断できるので、入札単価が上がる。

  • 広告の特性

    広告のパターンに基づいて入札単価が最適化される。たとえばディスプレイキャンペーンの場合、コンバージョンに至る可能性が高い広告のサイズとフォーマットがより多く表示されるよう単価調整される。

  • 表示言語

    ユーザーが使っている言語(言語設定)から広告と関係ないと判断できれば入札単価を下げる。

  • ブラウザ

    他のブラウザと比較してChromeでのコンバージョン率が高い場合、Chromeで検索したユーザーに対して高めの入札単価となる。

  • オペレーティング システム

    Androidのバージョンによってアプリのインストール率が変わるとわかった場合、その変動に応じて入札単価を変える。

  • ユーザー属性(検索とディスプレイ)

    子どもがいるユーザーに対しては、子供向け商品の入札単価を上げる。

  • 実際の検索語句(検索キャンペーンとショッピング キャンペーン)

    靴の小売店の場合、「ブーツ 修理」と検索したユーザーより「革のブーツ」と検索したユーザーに対して入札単価を上げる。

  • 検索ネットワーク パートナー(検索キャンペーンのみ)

    ネットショップの場合、ニュースより買い物に関連するワードで検索しているユーザーに対して入札単価を上げる。

  • ウェブサイトのプレースメント(ディスプレイ キャンペーンのみ)

    反応の良いサイトの入札単価を上げる。

  • サイトでの行動(ディスプレイ キャンペーンのみ)

    他のサイトの閲覧データも含め、閲覧したページ数の多さや閲覧した商品金額の大きさなどに応じて入札単価を上げる。

  • 商品属性(ショッピング キャンペーンのみ)

    これまで売れていた商品と同じような属性を持つ商品が出品されたら入札単価を上げる。

  • モバイルアプリの評価(今後対応予定)

    好意的なレビューを多く獲得しているアプリの入札単価を上げる。

  • 価格競争力(ショッピング キャンペーンでは今後対応予定)

    ある商品を他の店舗と比較して安く販売している場合、入札単価を上げる。

  • 季節性(ショッピング キャンペーンでは今後対応予定)

    年末商戦の時期に最新のテレビを検索しているユーザーに対して入札単価を上げる。

 

 

これら16個のシグナルのうちいくつかは手動の設定で入札単価を調整できるものもありますが、スマート自動入札にしか利用できないシグナルもあります。

また機械学習による自動化で、個別のユーザーの属性や状況に応じてリアルタイムでこれらのシグナルが組み合わされて判断され、広告配信時に入札単価調整に利用されます。

ですので、スマート自動入札は手動調整ではとても真似のできないレベルで広告表示ごとの入札単価を最適化できる仕組みと言えます。

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Yahoo!スポンサードサーチのフィルタリングを使ったキーワードの一括単価調整

今日は、Yahoo!スポンサードサーチで、フィルタリングの機能を使ったキーワードの一括単価調整について書きます。

通常は広告グループやキーワードタブで合計金額やコンバージョン数などで並べかえをして順番に単価調整をしていきますが、フィルタリングを使えば一度に単価調整の対象となる広告グループやキーワードの単価調整ができるので便利な場合があります。

今回の例は、目標CPA(コンバージョン単価)が1,200円のアカウントについて、コンバージョン率が平均以上でコンバージョン単価が目標の1200円以下のキーワードをフィルタリングして、それらのクリック単価をインポート機能を使って一括で調整する手順です。

 
 

ある程度長めの表示期間を取ってから、
まずは、キーワードタブで以下の様なフィルタを作成して適用ボタンを押します。

ユニークコンバージョン数、ユニークコンバージョン率、コスト/ユニークコンバージョン数でフィルタリング

  • ユニークコンバージョン数は2または3以上とすれば、たまたまコンバージョンしたデータを除くことができます。
  • ユニークコンバージョン率、このアカウントの平均値を入れてコンバージョン率が平均より高いキーワードを選び出します。
  • コスト/ユニークコンバージョン数(コンバージョン単価)にはこのアカウントの目標CPCである1,200円を入れて、それより低いキーワードを選び出します。

 
 

次に、フィルタリングしたキーワードを全選択してダウンロードします。

フィルタリングしたキーワードを全選択してダウンロード

 
 

あとは、エクセルでCSVファイルのクリック単価を編集してインポートすれば、フィルタリングされたキーワードのクリック単価の一括単価調整が完了です。

なお、広告グループの入札単価をキーワードに使っている場合は、ダウンドーロしたCSVファイルの入札価格のところにある「(一括入札)」の文字を消して数字だけにすれば、キーワード単位のクリック単価の編集が可能になります。その際、ラウンド関数 =round(,0) を使うと小数点以下を四捨五入できます。

ラウンド関数で入札価格の小数点以下を四捨五入

 
 

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